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奈良の加圧トレーナー下司健太郎の健康・ダイエット情報

唐辛子は腸内環境を改善し健康に良いが、摂り過ぎは健康に悪影響

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この記事では唐辛子の健康効果と摂り過ぎによる健康への害について書いています。(2018年4月22日更新)

  

世界中で食べられている香辛料”唐辛子”

世界中でたくさん食べられている唐辛子。

最も有名な香辛料のひとつですね。

辛い食べ物が好きって方も多いのではないでしょうか。

 

私も辛いのは好きで、東●トの暴君ハバ●ロが時々食べたくなります。

カレーはバーモン●カレーではなくジャ●カレー辛口です。

もちろん家には一味唐辛子を常備しております。 

 

さて、唐辛子と言えばカプサイシンですね。

唐辛子の辛味成分です。

唐辛子に含まれているカプサイシンがダイエットに役立つことは有名ですが、健康のためにも良いようです。

 

唐辛子で総死亡リスク13%低減

香辛料は昔から世界中で食品の着色、風味付け、保存、薬用目的に使われてきました。

食べる以外にも厄除けの為に吊るしたり、寒冷地ではしもやけ予防の為に靴の中に入れて使われたりしているとのこと。*1

しかし、香辛料と健康に関する大規模に行われた研究はほとんどなく、ヨーロッパや北米の人を対象とした研究は行われてきませんでした。

 

そこで、米国のバーモント大学の研究グループは赤唐辛子の消費と死亡率との関係について分析を行いました。 *2

研究は、1988年の時点で18歳以上のアメリカ人16,179人を平均18.9年間追跡するという非常に大規模は研究です。

 

調査の結果、赤唐辛子を月に1回以上摂取した人の死亡率は21.6%、まったく摂取しなかった人の死亡率は33.6%。

ただ、この数字は事故などの外傷による死亡も含まれているということで、明らかに唐辛子と関係のないものを除外してさらに分析したところ、唐辛子を食べると総死亡リスクが13%低くなることが分かりました。

 

唐辛子が腸内環境を正常化

研究者曰く、唐辛子のカプサイシンの抗菌作用が腸内細菌に影響して死亡率が低下した可能性があるとのことです。

またカプサイシンのダイエット効果によって肥満が抑制され、冠動脈疾患や脳卒中の予防に繋がったのかもしれません。

 

それにしても月に1回以上で有意差があるということで、かなり低い頻度でも効果はありそうです。

もう少し摂取頻度が高くなれば死亡リスクが低減するかもしれません。

 

スパイスで死亡リスク14%減少

北京大学のLvらの研究グループもスパイスの摂取に関する大規模な調査を行っています。*3

30歳〜79歳の男性199,293人と女性288,082人を平均7.2年間追跡調査を実施。

 

その結果、スパイスの摂取は男女ともに死亡リスクを下げることがわかりました。

1週間に1回未満しかスパイスを摂らない人に比べると死亡リスクが

 

  • 週1~2日食べる人で10%減
  • 週3~5日食べる人で14%減
  • 週6~7日食べる人で14%減

 

という結果が見られました。

特にお酒を飲まない人はスパイス効果が高いようです。

また、癌、虚血性心疾患、呼吸器疾患による死亡リスクもスパイスを摂ることで下がることがわかりました。

 

スパイスと書いてはいますが、

 

  • 生の唐辛子
  • 乾燥した唐辛子
  • チリソース
  • 唐辛子オイル
  • わからない
  • その他

 

ということでほぼ唐辛子です。

唐辛子が死亡リスクを下げるということですね。

 

唐辛子でコレステロール値が改善

唐辛子は死亡リスクを下げるだけではありません。

血中の脂質にも良い影響を及ぼすようです。

 

中国科学院のXueらの研究グループは唐辛子の摂取と血中の脂質との関係について調査を行いました。*4

18~65歳の6,774人を対象に唐辛子の摂取と血中脂質を調べました。

その結果、唐辛子を食べることで

  • LDLコレステロール(悪玉)を減らす
  • HDLコレステロール(善玉)を増やす
  • 血中中性脂肪を増やす

という効果が見られました。

 

悪玉を減らして善玉を増やすというのは文字通り良い事ですね。

血中の中性脂肪が増えたのが気になるという方もいるかとは思いますが、唐辛子のカプサイシンが脂肪を分解して使いやすい状態にするので、その関係で増えたものと思われます。

心配はいらないでしょう。

 

唐辛子の摂りすぎも注意

ただ、過ぎたるは及ばざるが如しということで、毎日大量に摂るとなると、逆に死亡リスクは上がるのではないでしょうか。

 

唐辛子と胃がんの関係

メキシコで行われた研究によると、唐辛子を摂ることで胃がんのリスクが高まったという報告があります。*5

唐辛子をよく食べる人は全く食べない人に比べて胃がんのリスクが5.49倍になったとのこと。

また、唐辛子をたくさん食べるほど胃がんのリスクが高くなったとのことです。

 

同じくメキシコで行われた研究で、同様に唐辛子で胃がんのリスクが高まったとのこと。*6

この研究ではメキシコの代表的な唐辛子である「ハラペーニョ*7」の消費と胃がんの関係について調べています。

調査の結果、ハラペーニョを1日に9~25本食べる人は1日3本未満の人に比べて胃がんのリスクが1.71倍になりました。

 

やっぱり唐辛子をむやみに食べるのは胃がんのリスクが高まりよくないようです。

 

唐辛子と痔の関係

唐辛子をたくさん食べていると痔になりやすいという話や痔を悪化させるという話があります。

辛い物を食べた次の日はお尻がヒリヒリしたりしますからね。

 

唐辛子といぼ痔の関係

ということで、イタリアバーリ大学のAltomareらが赤唐辛子が痔核(いぼ痔)を悪化させるのかを調査しました。*8

いぼ痔患者50人に唐辛子を摂ってもらって48時間の症状の変化について調べました。

 

その結果、唐辛子がいぼ痔を悪化させることはなかったとのこと。

 

唐辛子と切れ痔の関係

インドで行われた研究は、裂肛(切れ痔)の症状と唐辛子の関係について調査を実施。*9

43人の被験者に1週間唐辛子を摂ってもらったところ、1日の痛みの平均値が約2倍になりました。

 

唐辛子は切れ痔の痛みを増大させるようです。

まあイメージ通りですよね。

想像するだけで痛そうです。

 

切れ痔の手術後の唐辛子はダメ

同じくインドで切れ痔の手術後に唐辛子を摂ったら症状はどうなるかを調べました。*10

なんか恐ろしい実験ですね。

 

28人の患者に唐辛子パウダー1.5gを1日2回摂ってもらったところ、

  • ズキズキという痛みが約2.5倍
  • お尻の灼熱感が2.1倍

になりました。

ちなみに痒みに関しては差がなかったとのこと。

結論として、切れ痔の手術後に唐辛子は厳禁だということです。

 

たぶん実験する前からわかっていましたよね。

被験者にとっては辛い実験だったと思います。

ちなみに切れ痔の手術後には悪影響ですが、他の外科手術後だと痛みが軽減されて良いという報告もあります。*11

まあ試しても良いかもしれません。

 

過敏性腸症候群のリスク増加

唐辛子をたくさん食べるとお腹がピーピーになったという経験のある方は多いことでしょう。

あまり唐辛子を摂り過ぎるのは腸に悪影響を及ぼすのかもしれません。

そこで、イラン・イスファハン医科学大学のEsmaillzadehらの研究グループはスパイスの摂取と過敏性腸症候群の関係について調べました。*12

イラン人4,763人を対象にスパイスの摂取と過敏性腸症候群の罹患率の関係について調査を実施。

 

その結果、ほとんどスパイスを摂らない人に比べて週に10回以上スパイシーな食べ物を食べる人は過敏性腸症候群になる確率が1.92倍であることがわかりました。

特に女性がスパイシーな食事を頻繁にしていると過敏性腸症候群になりやすいようです。

 

この実験ではスパイスとして

  • 唐辛子
  • カレー
  • ジンジャー
  • シナモン
  • ウコン

の摂取頻度を調べているので完全な唐辛子の影響とは言えませんが、お腹が弱いって方は唐辛子を頻繁に摂り過ぎない方が良いでしょう。

 

唐辛子で太るかも?

ダイエットに良いイメージのある唐辛子ですがもしかしたら逆効果になる可能性がありそうです。

北京大学のDianjianyiらの研究グループは辛い食べ物と肥満の関係について調査を行いました。*13

対象となったのは30~79歳の中国人434,556人(女性255,094人)。

アンケート調査で辛い食べ物の摂取と体重や体脂肪などの体型に関するデータを集めました。

 

その結果、辛い物を食べるほど太るという結果が見られました。

男女とも太る傾向が見られましたが、特に男性で腹部肥満率が高くなりました。

それも

  • 頻繁であればあるほど
  • 期間が長ければ長いほど
  • 辛みが強ければ強いほど

太りやすくなったとのことです。

 

これは意外な結果ですね。

私も論文のタイトルだけを見て「ダイエットに効果がある」と思っていたのですが、本文を読んでみると全く逆の結果となっていました。

 

ちなみに最も辛い食べ物を食べている地域は湖南省でした。

中国一辛い料理で有名な地域です。

99.4%の人が毎日辛い食べ物を食べているとの事。

 

湖南省の料理は辛みの中に酸味を効かせたものが多いようで、意外とあっさりとした味だそうです。

ということはやっぱり辛みと酸味のせいで食が進み、ついたくさん食べてしまって太ることが多いのでしょうか…。

 

一応太る理由に関しても考察されており、四川料理や江南料理といったスパイシーな食べ物は食欲を増進させ、主食である炭水化物の摂取量を増やしてしまうのではないかとのこと。

またスパイシーな料理は油が使われることも多く、たくさん食べることが肥満に繋がっている可能性が考えられます。

さらに、スパイシーな料理を食べると舌がヒリヒリしますが、それを緩和させようとして甘い物が欲することが報告されています。*14

 

そういうこともあり、辛い料理を食べると太りやすくなるという結果が出たのかと思います。

辛い料理というより辛い中国料理という感じではありますが、唐辛子の食べ過ぎによる体重の増加にも多少気をつけたいところ。

 

適度に唐辛子を摂りましょう

 

唐辛子は健康に役立ちますが摂り過ぎは逆に健康を害することになります。

TVで放送されているような激辛料理ばかり食べていては早死にするので気をつけましょう。

適度に唐辛子を食べ、健康にお役立てください。

 

参考文献

*1:唐辛子 - Wikipedia

*2:The Association of Hot Red Chili Pepper Consumption and Mortality: A Large Population-Based Cohort Study

*3:Consumption of spicy foods and total and cause specific mortality: population based cohort study. - PubMed - NCBI

*4:Association between spicy food consumption and lipid profiles in adults: a nationwide population-based study. - PubMed - NCBI

*5:Chili pepper consumption and gastric cancer in Mexico: a case-control study. - PubMed - NCBI

*6:Capsaicin consumption, Helicobacter pylori positivity and gastric cancer in Mexico. - PubMed - NCBI

*7:ハラペーニョ - Wikipedia

*8:Red hot chili pepper and hemorrhoids: the explosion of a myth: results of a prospective, randomized, placebo-controlled, crossover trial. - PubMed - NCBI

*9:Consumption of red-hot chili pepper increases symptoms in patients with acute anal fissures. A prospective, randomized, placebo-controlled, double ... - PubMed - NCBI

*10:Red hot chilli consumption is harmful in patients operated for anal fissure - a randomized, double-blind, controlled study. - PubMed - NCBI

*11:Red-Hot Chili Peppers: A Spicy New Approach to Preventing Po... : Anesthesia & Analgesia

*12:Consumption of spicy foods and the prevalence of irritable bowel syndrome. - PubMed - NCBI

*13:Spicy food consumption is associated with adiposity measures among half a million Chinese people: the China Kadoorie Biobank study

*14:Effects of hot spices on energy intake, appetite and sensory specific desires in humans - ScienceDirect