この記事ではソーシャルメディアのデメリット・心への悪影響について書いています。
様々なソーシャルメディアが存在
facebook・Instagram・Twitter・Snapchat・YouTubeなどなど、巷には様々なソーシャルメディアがあります。
誰でも何かひとつは使ったことがあるのではないでしょうか。
私もfacebook、twitterのアカウントを持っていますし、YouTubeも結構見ています。
さて、誰でも使ったことがあるというのは若者も同じです。
むしろ若者の方がソーシャルメディアを利用する事が多いと言えそうです。
調査によると、16~24歳の若者の90%がソーシャルメディアを利用しているとのこと。
それに併せて、この25年で若者の不安や抑うつの割合が70%増加したり、睡眠不足に陥る若者が増えているとのこと。
また、10人中7人はネット上で攻撃された経験があるという報告もあります。
特に実名ではなく偽名で登録できるメディアは攻撃されやすいですね。
そういうこともあり、ソーシャルメディアによる心理的健康に対する悪影響が懸念されています。
そこで、冒頭で紹介したソーシャルメディア5つ(facebook・Instagram・Twitter・Snapchat・YouTube)によって若者のメンタルにどのような影響を及ぼすのかを調査しました。
どのソーシャルメディアがメンタルに最も悪影響を及ぼすのか?
イギリスで行われた調査によると、14~24歳の男女1,479人を対象に、facebook・Instagram・Twitter・Snapchat・YouTubeの利用度と、精神的健康に関する14個の質問を行いました。
その調査を元に、ソーシャルメディアにメンタル面への影響に関する順位付けを行いました。
その結果、
- YouTube
- facbook
- Snapchat
という順位になりました。
YouTubeが唯一プラスの効果(デメリットよりもメリットが上回る)が認められ、他は全てマイナスの影響を及ぼし、instagramが最も精神的健康に悪影響を及ぼすという結果が出ました。
YouTube
唯一プラスの効果が認められたソーシャルメディアです。
調査によると、睡眠への影響に関してはマイナス評価で、思いっきり悪影響を及ぼすようです。
寝る前にYouTubeなんか見始めてしまうと気がつくと1時間2時間経ってしまし、睡眠時間が短くなってしまいますよね。
私にも経験があります。
ただし、9つのカテゴリーでプラスの評価となり、トータルで見るとプラスの評価となっています。
唯一健全なソーシャルメディアと言えるかもしれません。
精神的健康にはプラスとは言っても、睡眠不足が健康に悪影響を及ぼすのは間違いありません。
YouTubeを楽しむのもほどほどにしましょう。
Twitterは睡眠への影響や、いじめに関するスコアで大きくマイナスとなっています。
プラスになったスコアは5つありますが、トータルではマイナスという評価になっています。
Twitterは実名での登録の必要がないので、誰かに対して攻撃しやすいというのがあるかもしれません。
嫌いなクラスメイトに執拗な嫌がらせメッセージを送ったりすることもあるのでしょう。
とはいえTwitterは誰かと繋がる為というより独り言をつぶやくためって人が多いと思いますので、その影響もあって心理的健康に対しての悪影響は比較的まだマシなのかもしれません。
どのソーシャルメディアも共通ではありますが、睡眠への悪影響が強いようです。
また、いじめに関するスコアや、「誰かと繋がっていないと不安」感のスコアが高くなっています。
さらに「自分の身体に対するイメージ」の悪化が見られます。
facebookなんかだと結構写真を載せたりすることが増えてきますよね。
「リア充感」を醸し出すために写真映りなんかを異常に気にするようになってしまったり、新しく買った服を着た写真なんかを載せると「かわいいー♪」とかコメントが入ったり、「いいね」ボタンが押されることで、認められた気分になり、さらにさらにとのめり込んでしまうのでしょうね。
あと、YouTubeやTwitterは繋がりが緩いのですが、facebookなんかだと友人などを中心に繋がりが強くなります。
「シェア」なんかで投稿した内容が一気に広がる可能性があります。
良い意味で話題になれば良いのですが、悪い意味で話題になると「炎上」ってことになるので、精神的なストレスもかなりのものでしょう。
また、友人とかのリア充感満載の写真とかを見て自分はダメだとか思ってしまいがちなのかと思われます。
Snapchat・instagram
写真の投稿が中心のソーシャルメディアであるSnapchatとInstagramがワースト1・2となりました。
Instagramが心の健康に最も悪影響を及ぼすソーシャルメディアとのこと。
これらは写真の投稿が中心&繋がりが強くなるのかと思います。
写真を投稿すると繋がっている人からコメントが届いたりしますからね。
「インスタ映え」という言葉が2017年の流行語大賞を取得したように、少しでもキレイにカッコよく写真を撮り、たくさんコメントを貰いたいという人が多いのでしょう。
しかし、その影響で他人と比べてしまい、悪いイメージを持ってしまうようになってしまうようです。
どちらも「誰かと繋がっていたい感」のスコアがかなり悪くなっています。
早く写真を投稿してコメントを貰わなくちゃって強く思い込んでしまうんでしょう。
また、Instagramに関しては自分の身体に関するイメージへの影響がかなり大きいと出ています。
あの人はあんなにキレイなのに私は…といった感じです。
相手の人もインスタ映えするようにキレイに撮った写真なので、その写真と自分の現状とを比べて落ち込んでしまうようです。
ソーシャルメディアへの付き合い方の教育が必要かも?
今回の調査はイギリスで行われたものなので、「LINE」は含まれていませんが、日本で調査を行なえばLINEもマイナスの影響が強いのではないかと思われます。
facebook・Instagram・Twitter・Snapchat・YouTube・LINEなどのソーシャルメディアも、うまく利用すれば良いツールです。
自己意識を高めたり、コミュニティーを構築したりと、ソーシャルメディアを使えば現実社会よりも大きく広く行うことができます。
しかし、悪い意味でのめり込んでしまうと、睡眠に悪影響を及ぼしたり、いじめに繋がったり、うつ病や拒食症といった問題に繋がります。
ソーシャルメディアを一切利用しなければ良いのかもしれませんが、現代社会でそれは難しいですね。
研究者曰く、
「ソーシャルメディアはタバコやアルコールよりも中毒性が高い」
とも話しているので、ソーシャルメディアを遠ざけることよりも、上手な付き合い方を考えていくことが大切なのかもしれません。
また、ソーシャルメディアの悪影響は子供の方が受けやすいものです。
小学生でもスマホを持つ時代になっていますので、これからは子供への教育内容として、「ソーシャルメディアとの付き合い方」という内容が必要かもしれませんね。
参考文献
RSPH | Instagram ranked worst for young people’s mental health
Facebook and Twitter 'harm young people's mental health' | Society | The Guardian