健康

寝る時には寝室の窓とドアを開けて寝ると睡眠の質がアップする

寝る時には寝室の窓とドアを 開けて寝ると睡眠の質がアップする

睡眠不足と肥満が関係しているのは明らかになっており、ダイエットのためにはしっかりとした睡眠を摂ることが大切です。

また、睡眠は時間だけしっかり取れば良いというものではありません。

「睡眠の質」というのも大切な要素です。

 

もちろんダイエットにも影響してくるので、睡眠の質を高めることはとても大切です。

そんな睡眠の質に関してですが、換気のために寝室のドアや窓を開けて寝ると、寝室の二酸化炭素濃度(CO2濃度)が下がり、睡眠の質が高まるかもしれません。

 

寝室の窓やドアを開けて寝た場合の効果を調査

人生の3分の1は睡眠です。

この睡眠の質が悪いと、仕事の効率が低下したり、業務中の安全に悪影響を及ぼしたりします。

さらに睡眠状態が悪いことで直接的、および間接的に経済的影響が生じる可能性があります。

 

ということで、オランダの研究グループは、睡眠の質を改善するためのひとつとして寝室の換気と睡眠の質に関して調査を行いました。*1

実験は30歳以下の健康な男女17人(男性9人、女性8人)を対象に、

  • 寝室のドアや窓を開けた状態で5日間寝てもらう
  • 寝室のドアや窓を閉めた状態で5日間寝てもらう

以上の簡単な条件で実験を行いました。

 

寝室のドアや窓を開けて寝ることによって、睡眠の質、寝室内の二酸化炭素濃度、寝室内の温度などを調べています。

 

窓やドアを開けて寝ると睡眠の質アップ

さて、寝室のドアや窓を開けるもしくは閉めた状態で睡眠をとってもらった結果

  • 窓やドアを開けて寝た方が睡眠の質が高かった
  • 窓やドアを開けていた場合は明らかに二酸化炭素濃度が低かった
  • どちらの場合も室内温度にほとんど差はなかった
  • どちらの場合も室内湿度にもほとんど差がなかった

という結果が見られました。

二酸化炭素濃度は寝室の窓やドアを開けておくことで40%近く低い状態でした。

 

寝室の換気した状態で寝ると睡眠の質が向上する

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就寝時には寝室のドアや窓を開けて寝る方が睡眠の質が高まるってことですね。

寝室の二酸化炭素濃度が下がって睡眠の質が高くなるようです。

これは簡単に行えるので今日から始めたいところですね。

 

ちなみに実験では窓を10cm開けて効果が見られましたので、窓全開にする必要はなさそうです。

この実験はオランダで10月から12月の間に行われたもので、窓を開けたらめっちゃ寒いような気もします。

10月の平均最低気温は11.0℃、12月の平均最低気温は4.0℃とのこと。*2

窓は10cm開けるだけとはいえ、寝てる間に寝室の温度はどんどん下がってしまいそうです。

10月ならまだしも、12月に窓を開けて寝たら風邪をひくか、下手をしたら凍死しそうです。

 

ところが、窓やドアを開けたグループも閉めたグループも室温に大差はなかったとのこと。

理由として、オランダの暖房事情があるようです。

ほとんどの被験者はアパートに住んでいるようで、セントラルヒーティングによって室温の低下が抑えられたようです。

アパートのオーナーとしてはボイラー代が高く付いて仕方ない気もしますが。

 

日本で同じように就寝中に暖房を付けっぱなしという訳にはいかないかと思いますので、寝室の窓を開けるのは夏だけの方が良さそうです。

秋~春の間は寝室のドアを開けると良いかもしれません。

まあ、日本とオランダとでは気候や環境が違うので全く同じようにとはいかないかと思いますが、できるだけ換気に気をつけるだけでも良いでしょう。

 

寝室のドアを開けるなんていうのは簡単に行なえますね。

春や秋であれば寝室の窓を開けるのも可能かもしれません。

寝室の換気と翌日のパフォーマンスの関係

寝室のドアや窓を開けて寝ると睡眠の質が改善するということでしたが、実際に翌日のパフォーマンスには影響するのでしょうか。

デンマーク工科大学の研究者らが寝室の空気の状態と翌日のパフォーマンスに関して研究を行っています。*3

実験はデンマーク工科大学の学生16人を対象に実施。

 

学生が住んでいる寮の部屋の通気口部分に外の空気を取り込むファンを取り付けた上で

  • 就寝中に換気をするグループ
  • 就寝中に換気をしないグループ

以上の2つのグループにランダムに分けて寝てもらいました。

 

換気をするグループは二酸化炭素濃度が一定の数値を超えると自動的に外気を取り込むように作動し、換気をしないグループは常にファンは止まった状態で外気が入らないように閉められた状態になっていました。

ちなみに換気をしないグループの二酸化炭素濃度は1620~3300ppm、換気をするグループは795~835ppmということで大きな差が見られました。

 

さて、寝室の換気実験を行ったところ、就寝中に換気を行ったグループは

  • 寝室の空気がキレイに感じた
  • 睡眠の質が向上
  • 翌日の気分が改善、眠気の減少、集中力の向上を感じた
  • 論理的思考テストの結果が改善

という結果が見られました。

 

最初に紹介した研究と同様、寝室の換気を行うことで睡眠の質が改善したという結果になっています。

それに加えて翌日の眠気が減ったり集中力がアップするといった主観的な変化、論理的思考テスト(ロジカルシンキング)の結果が改善するといったパフォーマンスの改善も見られました。

就寝時に寝室の換気を行うと翌日の仕事や勉強が捗るってことですね。

 

この実験では換気のためのファンを設置していますが、窓を開けることでも換気はできます。

また、この実験では学生が住んでいる寮で行われたので全てがワンルームで寝室という部屋がありません。

寝室がある家であれば、最初に紹介した実験のように寝室のドアを開けることでも効果があるかもしれません。

 

ただし、一部の地域では窓を開けると騒音や汚れた空気が入るといった問題で睡眠に悪影響を及ぼす可能性があることや、防犯やプライバシーの問題もあるので注意してくださいとも書かれています。

窓を開けて換気もできますが、騒音や泥棒なんかには気をつけてくださいね。

24時間換気を利用すれば良いかも

寝る時に寝室の窓やドアを開ければ良いということでしたが、窓を開けて寝るのは防犯上気になるという方もいらっしゃることでしょう。

そんな場合は24時間換気を使えば良いかもしれません。

建築基準法により、古い家以外には24時間換気システムが設置されています。

 

24時間換気は塞ぐこともできるんですが、開けておいた方が空気の入れ替えはスムーズにいくでしょう。

窓を開けるほどの効果はないかもしれませんが、何もしないよりは効果的なはずです。

 

24時間換気をしつつ、寝室のドアを開けておけば十分に二酸化炭素濃度が下がり、睡眠の質が改善し、翌日のパフォーマンスの改善も期待できるかもしれません。

簡単に行えることなのでぜひお試しください。

 

参考文献

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