要約
- ビターチョコレートで7割の人の視力が改善した
- ビターチョコレートには体内の血流を増加させる抗酸化物質であるフラバノールが豊富に含まれている。
- カカオの濃度が高いほど効果が高い
チョコレートの健康効果
近年チョコレートの健康効果が注目されており、多くの研究が行われています。
特にミルクチョコレートよりもビターチョコレートが良いことが報告されており、その理由としてカカオフラバノールが挙げられます。
カカオフラバノールはポリフェノールの一種で、心臓や血管の健康に良いという報告が寄せられています。
さて、そんなチョコレートですが、目を良くする効果があるかもしれません。
チョコレートと視力の関係について調査
テキサス州・インカーネイトワード大学のRabinらは、チョコレートと視力の関係について調査を行いました。*1
調査は平均年齢26歳の30人にそれぞれ、
- カカオ72%のビターチョコレートを47g食べるグループ
- ミルクチョコレートを40g食べるグループ
以上のグループに分かれ、チョコレートを食べた2時間後に視力等の調査を行いました。
その後3日以上の間を空けてグループを入れ替え、同じようにチョコレートを食べて視力などの調査を行いました。
ビターチョコレートで視力が改善
その結果、ミルクチョコレートを食べた場合に比べてビターチョコレートを食べたグループのおよそ7割の人で高いスコアを示したとのことです。
視力が良くなったということです。
特に大きな変化が見られたのはコントラスト感度という要素で、明暗をはっきり区別する能力とのこと。
夜間の運転前にはビターチョコレートを食べたら良い!
チョコレートを食べたら目が良くなるということですね。
理由ははっきりとは分かっておらず、もっと調査が必要とのことですが、カカオフラバノールが目の周りを含めた全身の血流を改善し、その結果として視力が改善するのではないかということです。
カカオのパワーは凄いですね!
ということで、視力検査の2時間前にビターチョコレートを食べておくと視力検査の結果が良くなるかもしれません。
また、コントラスト感度は夜間の視力に影響してきます。
明暗をきっちり認識する能力ですからね。
夜間に車の運転をする際にはビターチョコレートを食べておくと運転がしやすくなるかもしれません。
特に田舎は街灯が少なく暗いので、ちょっとした運転のミスで田んぼにはまってしまいます。
事前にビターチョコレートを食べておけば夜でもはっきりと見えるようになり、田んぼにはまるのを防いでくれるかも知れません。
田んぼに車が突っ込んだら運が悪いと廃車になる可能性まであります。
少なくともレッカー代と修理代はかかります。
ビターチョコレートが車を守ってくれるわけですね!
廃車になる前に夜間の運転のお供にビターチョコレートをぜひ食べましょう。
注意
とまあチョコレートが視力を改善するという内容でした。
ただちょっと気をつけたいところとして、被験者の数が少ないのでエビデンスレベルが低いということになります。
信憑性が薄いってことですね。
もっといろんな人に対してたくさん研究が行われて良い結果が出てくればビターチョコレートは視力に良いと断言できるでしょうね。
チョコレートの目に対する効果の結論はもう少し待ちましょう。
また、この研究ではTrader Joe'sというスーパーのプライベートブランドであるチョコレートが使われています。
日本でいうイオンのトップバリューマークのチョコレートみたいな感じですね。
実験で使うチョコレートを提供してもらうということは、少なからずバイアスがかかってしまいます。
研究を助けてもらって商品を叩き落とすような結果を発表するわけありませんからね。
ということで若干信憑性が怪しくなってしまいます。
チョコレートの視力改善効果はもう少し様子見ですね。
ただ、チョコレートの健康効果は視力だけではありません。
それ以外にもチョコレートの健康効果は数多く報告されています。
仮にチョコレートで視力が改善しなくても健康には良いので、普段からビターチョコレートを食べておくと良いのではないでしょうか。
もちろん食べ過ぎは肥満に繋がるので、食べる時にはほどほどに。