運動前や後に行われることが多いストレッチ。
毎日お風呂上がりにストレッチをしているって方もいることでしょう。
筋肉を柔らかくして怪我を予防するために行われたりするわけですが、ストレッチは筋肉だけでなく血管に対しても影響があるかもしれません。
ストレッチの血管に対する影響を調査
フロリダ州立大学のHottaらは、ストレッチの血管に対する効果について調査を行いました。*1
実験は高齢のマウスを対象に実施。
後ろ足の足首を起こすストレッチを1日30分、週に5回、4週間継続しました。
人間でいうふくらはぎ・アキレス腱を伸ばすストレッチをしたわけですね。
その結果、
- 筋肉の血流が増えた
- 血管が太くなった
- 新しい毛細血管が増えた
という結果が見られました。
毎日のストレッチが血管を健康にする
定期的なストレッチで血管が鍛えられて血流が良くなるということですね。
「老化は血管から」という言葉があるように、血管の健康は非常に重要です。
その血管の健康のためには運動をすることが最も効果的なんですが、中には病気などでしっかりとした運動ができないという方もいるかと思います。
そんな方でも毎日ストレッチをすれば血管の健康を維持・改善することができるということですね。
特に今回の実験でも伸ばされたふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれており、血流を良くしておくに越したことはありません。
毎日ふくらはぎを伸ばせば健康に大きな効果が期待できるかもです。
ちなみに↓↓こういうふくらはぎを伸ばす道具があれば歯磨きをしながら伸ばしたりできるので便利です。
健康のためにもお試しください。
部分痩せにはストレッチが効果的!?
さて、この研究はラットを使った実験ということで人間にそのまま当てはまるかどうかはまだわかりませんが、なかなか参考になる結果です。
実験では、毎日筋肉を伸ばすことで運動をした時にその伸ばした筋肉の血流量が増えたとのこと。
さらに伸ばした筋肉の毛細血管が増えたということでした。
これを応用するとストレッチによる「部分痩せ」も期待できるかもしれません。
一般的には部分痩せは不可能と言われてはいるんですが、最近は血流をよくすると部分痩せができたというローマ大学からの報告*2なんかもあるので可能性としては十分考えられます。
痩せたい・引き締めたい部分をしっかり動かすことに加え、普段からしっかりとストレッチを行って血流を良くすることで部分痩せができるのではないでしょうか。
誰もが気にするお腹周りはストレッチしにくいですが、女性が気にする下半身、特に内ももなんかは簡単に伸ばすことができるので、毎日しっかりと伸ばした方が良いでしょう。
部分痩せに血流が関係しているのであればストレッチのタイミングも考える必要がありそうです。
「お風呂上がりにストレッチ」とよく言われますが、血流のことを考えればお風呂上がりはイマイチかもです。
お風呂上がりは別に何もしなくても血行が良くなっているので、ストレッチをしても血流改善はそれ以上期待できません。
それならそれ以外のタイミングで伸ばす方が良いでしょう。
例えば血流が悪いであろう寝起きにストレッチを行う方が効果的かもしれません。
もちろんお風呂上がりのストレッチが悪いわけではありません。
筋肉の柔軟性を上げるにはお風呂上がりの方が良いでしょう。
あくまで部分痩せのために血行を良くするには寝起きに行う方が効果的かもしれないということです。
部分痩せをしたいって方はお風呂上がりよりも寝起きにしてみてはいかがでしょうか。