運動の前の準備運動としてストレッチをする方は多いかと思います。
ただ、近年は運動前にストレッチを行うとパフォーマンスが低下するということで、運動前にはストレッチを行わないという方も増えてきたようです。
当ブログでも運動前の静的ストレッチはNGという記事を書いています。
そんなこともあり、
「運動前のストレッチは悪だ!」
と思っている方もいるかもしれません。
確かにスポーツパフォーマンスは確実に低下しますからね。
ただし、スポーツパフォーマンスに関しては運動前のストレッチはNGかもしれませんが、心臓への安全性に関しては運動前のストレッチが有効と言えそうです。
ストレッチと筋トレの組み合わせ方法と血圧の変動
リオデジャネイロ連邦大学のda Silva Araujoらは筋トレとストレッチの組み合わせによる血圧の変動について調査を行いました。*1
20人の被験者に
- ストレッチをしてから筋トレ
- 筋トレをしてからストレッチ
- 筋トレのインターバル中にストレッチ
- ストレッチだけ
- 筋トレだけ
以上の5つの組み合わせで運動を行ってもらい、血圧の変動にどう影響するのかを比較しました。
いろんなストレッチと筋トレの組み合わせで実験したわけですね。
運動の15分前と運動後60分経過時点の血圧等を調べ、心臓への負担にどう影響をするのか調べました。
結果
その結果、ストレッチをしてから筋トレ、もしくは筋トレのインターバル中にストレッチを行うことで心臓への負担が低下することが示唆されました。
健康目的なら筋トレ前と休憩中にストレッチを
筋トレの休憩中にストレッチを行うと心臓への負担が少なくなるということですね。
心臓への負担を減らして安全第一で行う場合は運動前と運動の合間にストレッチをした方が良さそうです。
スポーツクラブで運動をしている方のほとんどは安全第一・健康第一かと思います。
ということは、スポーツクラブで運動をしている人は運動前にストレッチをした方がベターと言えそうです。
「最大筋力」とか「最大パワー」とか「最大酸素摂取量」といったことを気にしている一般人は少ないでしょうからね。
多少パフォーマンスが低下しようが安全の方が優先になるでしょう。