筋トレの効果を高める上で考えることのひとつとして「時間帯」が挙げられます。
朝にするのが良いのか、夜にする方が良いのか悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。
これまでの筋トレの研究によると、筋トレは夕方に行うと効果的であることが分かっています。
ところが、夕方にトレーニングを行うことは若者にとっては最適なタイミングかもしれませんが、高齢者にとっては最適とは言えないかもしれません。
高齢者の筋トレを朝・夕で比較
これまでの研究で若者は夕方に筋トレを行うと有効ということがわかっていますが、高齢者に関してはわかっていませんでした。
世界的に進んでいる高齢化社会において、高齢者の筋トレを考えるのは非常に大切と言えます。
ということで、スロバキアの大学で高齢者が筋トレを行う上での時間帯について研究が行われました。*1
対象となったのは健康な高齢女性31人。(平均年齢66歳)
朝もしくは夕方に筋トレを行ってもらい、12週間の筋トレの効果を比べました。
朝トレのグループは7:30から、夕トレのグループは18:00から実施。
筋トレは基本的な筋トレ種目を10~12回3セット。
セット間には2~3分の休憩を挟むという内容です。
その結果、朝に筋トレをしたグループで明らかに筋肉が発達しました。
高齢者は朝に筋トレをしなさい
高齢者の筋トレは朝に行った方が良いということですね。
若者は夕方、高齢者は朝です。
他にも血糖値や中性脂肪にも若干の差が見られたようですが、筋トレに期待する主な効果は「筋肥大」であることから、高齢者は朝に筋トレを行うほうが良いと言えそうです。
さて、全国のスポーツクラブで共通だと思いますが、朝クラブがオープンするとともにご年配の方が大勢いらっしゃるかと思います。
それもだいたい毎日。
逆に夕方から夜にいらっしゃるご年配の方は少ないでしょう。
この毎朝スポーツクラブにやってきて運動をして昼頃に帰るという生活習慣。
実は高齢者の筋肉の発達に有効だったということですね。
自然と筋肉の発達しやすい時間帯にトレーニングをしていたことになります。
このブログをご覧の方にご高齢の方は少ないかと思いますが、お年を召された際にはこの記事を思い出してぜひ朝に筋トレを行うようにしてみてください。
きっと健康的な身体が手に入りますよ。