筋トレの目的は人によって様々です。
- 筋肉を発達させて見た目を良くしたい。
- ダイエットのために代謝を上げたい。
- 健康のために筋肉を付けたい。
- スポーツパフォーマンスアップを上げたい。
いろんな目的があるでしょう。
そんな目的のひとつとして、
- 膝の痛みを楽にしたい
という目的を持った方もいらっしゃることでしょう。
実際に膝周りの筋肉を鍛えることで膝の痛みも楽になるでしょう。
そんな膝周りの筋肉を鍛えるために最も一般的な筋トレマシンが
「レッグプレス」
ではないでしょうか。
どこのスポーツクラブにも必ず置いてあるマシンです。
非常に簡単に行うことができ、太ももを鍛えるにはとても優秀な種目です。
ところが、レッグプレスばかり行っていると筋肉のバランスが悪くなり膝を悪くするかもしれません。
レッグプレスと太ももの筋力バランスの関係を研究
膝の健康を考えるには太ももの前と後ろの筋力バランスが大切です。
どちらかの筋肉が強い、弱いといったアンバンランスな状態は膝にとって悪い状態と言えます。
さて、ブラジルで行われた研究によると、レッグプレスによるトレーニングで太ももの前と後ろの筋力バランスがどう変わるのかの実験が行われました。*1
高齢者12人を対象に45°レッグプレスを週に2回ペースで12週間実施。
12週間のトレーニングの結果、
- レッグプレスの最大重量が向上
- 膝を伸ばす筋力が向上
- 膝を曲げる筋力は変化なし
- 太もも前・後ろの筋力バランスは明らかに悪化
という結果が見られました。
研究者曰く、
「高齢者はハムストリングス(太もも後ろの筋肉)を鍛えずにレッグプレスばかり行うべきではない。」
とのことです。
レッグプレスだけではなくレッグカールも行いましょう
レッグプレスはスポーツクラブに通い始めた初心者が必ずと言って良いほど教えられる種目のひとつです。
レッグプレスは太ももの前・後ろ・お尻の筋肉が同時に鍛えられると言われています。
ただ今回の研究を見ると、太ももの前の筋肉を鍛えるには効果的なようですが、太ももの後ろを鍛えるにはイマイチの模様。
- 膝が痛くて辛い
- 膝の健康のために太ももを鍛えたい
- そのためにレッグプレスを頑張っている
そんな方もいらっしゃるかと思いますが、レッグプレスばっかり頑張っていたらむしろ逆効果になる可能性もあるということです。
膝のために太もものトレーニング、レッグプレスを行うのであれば、太ももの後ろの筋肉であるハムストリングスのトレーニングも必ず行いましょう。
ハムストリングスを鍛えるマシンの代表として、「レッグカール」が挙げられます。
膝のために太ももを鍛えているというのであれば、レッグプレスと併せてレッグカールも行うようにすれば良いでしょう。
まとめ
レッグプレスは太ももを鍛えるのに優秀な種目ですが、それだけではいけません。
レッグプレスだけでは太もも前と後ろの筋力バランスが悪化してしまいます。
レッグプレスを行うなら併せてレッグカールも行うようにしましょう。
それによって太もも前と後ろの筋力バランスが良くなり、膝の健康にも役立つでしょう。
トレーニングをされている方はぜひ意識してみてください。