ダイエットのためには玄米とかライ麦パンが良いとか言われますよね。
マニアックな方であればオートミールを食べたりすることもあるでしょう。
これら全粒穀物がダイエットに良いことは広く知られています。
ではそれら全粒穀物のうちどれを食べれば良いのでしょうか。
全粒穀物の種類と糖尿病リスクの関係
デンマークのチャルマース工科大学は、全粒穀物の摂取と2型糖尿病リスクの関係について調査が行われました。*1
対象となったのは調査開始時に50~65歳の男女55,465人。
穀物の摂取に関してアンケート調査を行い、糖尿病発症との関係を15年間にわたって調査しました。
その結果、全粒穀物摂取は2型糖尿病発症のリスクを明らかに下げました。
16gの全粒粉を摂る毎に、糖尿病リスクが男性で11%、女性で7%低下しました。
全粒穀物を意識するとダイエットできる
ご飯でもパンでも麺でも良いけど、全粒穀物を食べると糖尿病リスクが低下するということでした。
お米であれば玄米、小麦であればふすまも食べると良いということです。
糖尿病≒肥満と考えれば、ライ麦パンを食べる≒太りにくいと言えそうです。
また、デンマークで行われた研究なのでパンが中心になっていますが、日本人はお米を食べる人も多いでしょう。
お米の場合は玄米や麦などを混ぜたご飯を食べることで太りにくくなると言えそうです。
一応アドバイスとして、男性は1日90g、女性は70gの全粒穀物を食べることがオススメされています。
- 玄米を10%混ぜたご飯100g:全粒穀物10g
- ライ麦パン100g:全粒穀物30g
- オートミール粥50g:全粒穀物50g
といった感じで、全粒穀物の量を計算すれば良いようです。
別に玄米100%のご飯を食べる必要はありません。
男性なら90g、女性なら70gの全粒穀物が食べられるように玄米の量を調整すれば良いでしょう。
最近の流行りは糖質制限ということで、ご飯やパンはダイエット中には敬遠されがちです。
ただ、やっぱりご飯やパンを食べたいという声は多いもの。
全粒穀物を混ぜることでご飯やパンを食べながらダイエットができるのではないでしょう。
最近では糖質制限ダイエット用に糖質カットしたパンも売られていますが、あれには全粒穀物がたっぷり含まれていますので、パン好きの方はそれを食べても良いかもしれません。
おいしく食べつつダイエットできるように全粒穀物を意識してみてはいかがでしょうか。