お酒は百薬の長と言われ、適度なお酒は健康に役立つとされています。
健康のためには少量のお酒を勧められることもあるでしょう。
ところが、少量のお酒でも毎日飲むと死亡リスクが高くなってしまうようです。
少量の飲酒頻度の死亡率の関係の研究
2018年に飲酒頻度と死亡率の関係について研究が行われました。*1
研究はアンケート調査による340,668人のデータと元軍人93,653人の健康管理データを元に実施。
少量の飲酒頻度と死亡率の関係について調べられました。
結果
1~2杯のお酒を毎日飲む人の死亡リスクは23%高くなりました。
また、心臓血管疾患の死亡率に関しては週に4回以下でリスクが低下、がんにいたっては月1回以下でリスクが下がりました。
全死亡リスクに関しては週3回の飲酒が最も低くなりました。
お酒は週に3回が健康に良い
1~2杯のお酒を週に3回飲むのが一番良いということになります。
ガバガバと浴びるようにお酒を飲んでいたら早死しやすくなるのは当然のことですが、少量のお酒でも毎日飲むのは身体に良くないようです。
1~2杯という少量のお酒であっても、毎日飲んでいるとリスクが23%上がってしまうとのこと。
毎日晩酌をしているって人は23%死にやすくなっていると言えるでしょう。
まあ、もともと健康リスクの低い若い人が23%リスクが上がっても大したことはありません。
統計学的には有意差があったとしても、実際にはほとんど問題になりません。
逆にメタボ体型の人や高齢者でリスクの高い人がさらに23%もリスクが高くなるとなれば大きな問題です。
統計学的に有意差があるのはもちろんのこと、実際明らかに死亡リスクが高くなるので気にしないわけにはいきません。
リスクの高いメタボ体型の人や高齢者の方々は、少量の飲酒であっても週に3回程度の飲酒にとどめておく方が良いのではないでしょうか。
また、がんに関しては飲酒は完全にリスクを上げます。
月1回以下の飲酒でリスクが低下ってほとんど飲むなってことですからね。
がんも遺伝的な要素があるので、がん家系の場合はお酒を止める方が良いかもしれません。
まあ、日本人の半分はガンで亡くなるので、乱暴な言い方をすると
日本人は酒を飲むな!
と言えるのではないでしょうか。
まあ、ガンのリスクも含めた全死亡リスクが低くなるのが週に3回の飲酒ということなので、お酒が好きな方は1~2杯のお酒を週に3回を目安にすれば良いのではないでしょうか。
まとめ
少量のお酒であっても毎日飲むと心血管疾患による死亡リスクが高くなってしまいます。
健康のためには週に3回程度の飲酒にとどめておきましょう。
また、ガン家系の方は飲酒自体がリスクを高めてしまうので、お酒はできるだけ控えるようにしましょう。