- 賢くなりたい
- 頭の回転を速くしたい
そんな要望を持つ方は多いことでしょう。
そんな方必見!
ノースフロリダ大学の研究によると、木登りをすれば物凄く賢くなる可能性があるとのことです。
固有感覚とワーキングメモリの研究
2015年にノースフロリダ大学の研究者はワーキングメモリについて調査を行いました。*1
実験は18~59歳の参加者を
- 普通に大学の授業で新しいことを学ぶ
- ヨガのレッスンを受ける
- 固有感覚活動を行う
以上の3つの条件の前後にワーキングメモリのテストを行い、変化を調べました。
結果
普通に講義を受けた場合とヨガを受けた場合はワーキングメモリに変化はありませんでした。
固有感覚活動を行った場合ワーキングメモリの能力が50%も向上していました。
固有感覚を刺激する活動でワーキングメモリが向上
固有感覚を刺激する活動を行うとワーキングメモリ能力が向上するということですね。
で、ちょっと聞きなれない言葉があったので解説しておきましょう。
ワーキングメモリ?
ワーキングメモリというのは
(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。
というものです。
簡単に言えば頭の回転の速さですね。
ワーキングメモリが改善するというのは頭の回転が速くなったということです。
ちなみに学校でダメな生徒と言われる子はワーキングメモリの能力が低いという傾向が見られたという報告もあり*2、ワーキングメモリは社会生活を送る上で非常に大切な要素と言えます。
固有感覚??
固有感覚というのは身体の傾き・位置・動きなどに関する感覚のことです。
今身体がどれくらい傾いていて腕の位置はどこにあるのか…といった感じの感覚です。
今回の実験ではその固有感覚を刺激する活動を行ったとのこと。
具大抵には
- 木に上る
- 平均台の上を歩いたり這う
- 姿勢に気をつけて移動する
- 障害物を越えたりくぐる
- 障害物を持ち上げて移動する
- はだしで走る
といったことをさせています。
一応比較として静的な固有感覚活動としてヨガのレッスンを受けてもらっています。
上記の活動に比べると静的(止まった状態)な動きが多いですよね。
ただヨガではワーキングメモリ―の改善は見られなかったとのことなので、バランストレーニングなんかもイマイチってことになりそうです。
アスレチックで頭が良くなる
固有感覚を刺激する活動をするとワーキングメモリが改善≒頭が良くなるってことでした。
そういえば、上記で紹介した固有感覚を刺激する活動ってフィールドアスレチックそのものですよね。
- 登ったり
- 潜ったり
- 乗り越えたり
- 落ちない様にバランスをとったり
ということは、アスレチックで遊べば頭が良くなるということですね。
子供とどこかに遊びにいくのであれば、遊園地やテーマパークではなく、アスレチックに連れていく方が賢い子に育ってくれるということです。
もちろん効果は子供だけではありません。
大人も固有感覚を刺激すればワーキングメモリは改善します。
そもそも今回の実験は大人を対象としたものですからね。
最近は大人が楽しめるような本格的アスレチックも増えています。
ハーネスを装着して木の上にある足場を進んでいくというスリル満点のアスレチックです。
週末は友人とアスレチックに行ってみても良いのではないでしょうか。
ちなみに固有感覚を刺激する活動であれば何でも良いので、
- 木登り
- ボルダリング
- トレイルランニング
- はだしランニング
なんかも良いかと思います。
子供の好きな行動も頭が良くなるものがいっぱい
また、小さな子供と外に行くと
- 高いところに登ろうとしたり
- 細いところを渡ろうとしたり
- 飛び降りたり
といった行動をするかと思います。
お母さんとしては危なくて「止めなさい!」と言いたくなるところですが、固有感覚を刺激する良い運動です。
命の危険がない限りやらせてあげてください。
ワーキングメモリが改善し、将来は東大生になるかもしれませんよ。
まとめ
固有感覚を刺激する運動を行えばワーキングメモリが鍛えられ、頭が良くなるということでした。
頭が良くなりたいって方は、とりあえず近くの公園の木に登ってみてはいかがでしょうか。
…くれぐれも通報されることのないようにご注意ください。