暖かい部屋と寒い部屋とどちらがダイエットに良いか?
アラバマ大学の研究によると、室温26~27度の中で過ごすと摂取カロリーが減ってダイエットに役立つかもしれないようです。*1
実験は25人の若い女性(19~35歳)を対象に
- 寒い部屋で過ごしてもらう(平均20.0℃)
- 暖かい部屋で過ごしてもらう(平均25.8℃)
2つの条件で7時間のデスクワークを行ってもらいました。
その間おやつは自由に食べてもらいました。
その結果、寒い部屋で過ごした場合に比べ、暖かい部屋で過ごした場合摂取カロリーが平均357kcal少なくなりました。
暖かい部屋の方がダイエットに効果的
Google先生でダイエットに関して調べていると、「寒さ我慢ダイエット」とか「低室温ダイエット」なんてものも見つかりました。
実際寒さによって代謝が上がって消費カロリーはほぼ間違いなく増えるでしょう。
ただ、残念なことに食欲も増大してしまってプラスマイナスゼロどころかプラスになってしまうことも多いようです。
ということで、低室温ダイエットも寒さ我慢ダイエットも効果ありません。
今回の室温違いに関する実験も同じ結果でして、 寒い部屋の方が食欲が増してしまうって結果になりました。
ダイエットの為なら暖かい部屋で過ごす方が良いということですね
ついでに作業が捗ったと答えた人は
- 寒い部屋:48%
- 暖かい部屋:88%
という感じで暖かい部屋の方が作業も捗るようです。
日本のクールビズで言われるエアコンの設定温度28度にしろと言われますが、さすがに暑いでしょう。
汗も出てくるので仕事も捗りません。
ただ、今回の実験は暖かい部屋といっても26度という温度なので、男性であってもそれなりに涼しく過ごせるのではないでしょうか。
女性であれば28度くらいの室温でもそれほど暑いと感じない人が多いようなので、28度に設定したほうが良いかもしれませんね。
気になる点としては、
- 女性のみを対象とした実験であったこと
- 5~10月という期間の実験であったこと
ということでしょうか。
- 男性でも低い温度の部屋にいたら食欲が増して食べ過ぎてしまうのか?
- 冬の場合の室温はどれくらいが良いのか?
ってところが気になるところ。
まあ寒さで食欲が増してしまうのであれば、冬場もウォームビズってことで室温設定を低めにするのではなく、普通に暖かくした方が良いのかもしれません。
今後の続報を待ちましょう。
寝室の温度はやや低めが良いかも?
ここまでは日中過ごす時の室温設定は暖かい方がダイエットに良いということでした。
部屋が寒いと食欲が増して摂取カロリーが増えてしまうということですね。
ただし、アメリカの国立糖尿病研究所の研究によると寝室の温度は低めの方がダイエットに良いかもしれません。*2
実験は平均年齢21歳で普通体型の男性5人を対象に
- 適温の部屋で寝る
- 肌寒い部屋で寝る
- 適温の部屋で寝る
- 暖かい部屋で寝る
という生活を1ヶ月ずつ送ってもらいました。
その結果、
肌寒い部屋で寝ると
- インスリンの感受性が改善
- 褐色脂肪組織が42%増加
- 1日の消費エネルギーが6%増加
- DIT(食事誘発性熱産生)が32%上昇
という効果が見られました。
まあ、肌寒い寝室で寝た場合も食欲と摂取カロリーが若干増えたのですが、大きな差とまではいかなかったようです。
寝てる最中にお腹が空いたと起きておやつを食べだす人は少ないでしょうからね。
とりあえず、寝室は肌寒い方がダイエットに良いということですね。
19度くらいなら耐えられそうですね。
冬場であれば寝室の温度は普通に19度を下回りますからね。
ただし、肌寒い部屋で1ヶ月寝た後に適温の部屋で寝ると、すぐに褐色脂肪組織の量が減ってしまったとのこと。
ついでに暖かい部屋で寝ると褐色脂肪組織が基準よりも減ってしまったとのこと。
ということで、常に肌寒い部屋で寝るようにした方がダイエットに良いということですね。
ダイエットに良い部屋の温度まとめ
ダイエットに良い部屋の温度は、
- 日中は暖かめの部屋(26~27度くらい)で過ごす
- 就寝時には肌寒い部屋(19度くらい)で過ごす
と良いということになります。
暖かい部屋の方が食欲が抑えられるので起きている間は暖かい部屋で過ごし、あまり食欲と関係しない就寝中は肌寒い部屋で過ごして代謝を上げるといった感じです。
ダイエット中の方は試してみてはいかがでしょうか。
あっ、暑い部屋や寒い部屋で過ごして熱中症や風邪をひかないようにくれぐれもご注意くださいね。