寝る前のカフェインレスコーヒーが睡眠の質を改善し、疲労の回復を助けてくれるかもしれません。
クロロゲン酸と睡眠の関係について調査
花王などの研究グループがコーヒーに含まれるクロロゲン酸の疲労及び睡眠に及ぼす影響について研究を行っています。*1
30~54歳の男性16人を
- クロロゲン酸300mg摂るグループ
- プラセボグループ
以上2つのグループに分けて寝る30分前に摂ってもらうという生活を13日間継続してもらい、疲労感や睡眠の質について比べました。
その結果、最初の1週間は差が見られませんでした。
ところが、2週目の後半からはクロロゲン酸を摂ったグループは睡眠の質と寝起きの疲労感の改善が見られました。
カフェインレスコーヒーで睡眠の質が改善、疲労が回復
クロロゲン酸を毎日継続的に摂ることで睡眠の質が改善し、疲労の回復が早くなるってことですね。
コーヒー1杯で300mg近くのクロロゲン酸が含まれているようなので*2 、夜コーヒーを飲むと眠りが良くなって疲労が軽減するかもしれません。
ただ、気になるのはコーヒーに含まれるカフェインです。
寝る前にカフェインを摂ると眠りの妨げになる場合があります。
ということで、普通のコーヒーではなくカフェインレスコーヒーを摂れば良いでしょう。
カフェインレスコーヒーを摂ればカフェインは避けつつクロロゲン酸を摂ることができますね。
ちなみに浅煎りのコーヒーの方がクロロゲン酸は多く含まれているので、浅煎りカフェインレスコーヒーを選ぶのがベストではないでしょうか。
>コーヒーの焙煎度による違い 浅煎りは抗酸化・抗炎症作用が強く、深煎りは脳の健康に良い
注意点としては「花王」の研究であることでしょうか。
ご存知花王は「ヘルシアコーヒー」というクロロゲン酸が多い(?)ことを売りにしたコーヒー飲料を作っていますので、実験の結果には偏りが出ている可能性があります。
まあ寝る前にカフェインレスコーヒーを飲んで害になることはなさそうですし、寝ても疲れが取れないって方は試してみてはいかがでしょうか。