運動と睡眠の関係ですが、運動をするとよく眠れると言われる一方で、夜の時間帯に運動をすると眠りにくくなるという話を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
ところが、最近の研究によると就寝1時間以内の激しい運動以外は睡眠に対して特に問題はないとのことです。
運動の時間帯や強度が睡眠に与える影響を調査
運動は夜に行うと睡眠への悪影響があるいう意見があります。
交感神経が刺激されることが睡眠に影響してしまうということですね。
そんな夜の運動が睡眠に対する影響に関して、スイスの運動生理学研究所の研究グループが影響の大きさや運動強度による違いなどを調査しています。*1
研究方法は過去に行われた研究データをまとめるというメタアナリシス。
11,717件の報告の内、信憑性の高い研究23件のデータをまとめて分析しました。
その結果、夜に運動をしても睡眠に悪影響を及ぼさないとのこと。
むしろ夕方に運動を行うことで深い睡眠の時間が明らかに延びたとのことです。
ただし、就寝前1時間以内に行う激しい運動は明らかに睡眠に悪影響を及ぼすとのこと。
夜に運動を行っても睡眠への影響はほぼなし!
夜に運動をしても睡眠にはほとんど悪影響を及ぼさないということですね。
仕事帰りにスポーツクラブで運動をしているって方も多いかと思いますが、睡眠に関しては問題ないでしょう。
スポーツクラブで運動してから着替えて、家に帰って、お風呂に入ってとしていれば運動してから寝るまで1時間以内ってことはないでしょう。
スポーツクラブで運動をしている方は睡眠のことは気にせずに運動をしっかりと行いましょう。
就寝1時間前であっても中等度の運動であれば睡眠への悪影響は問題はありません。
仕事が終わって帰ってから夜ランニングをしているって方も多いようですが、普通に行うランニングは中等度の運動強度となり、睡眠には何ら悪影響を及ぼさないので大丈夫でしょう。
仮にハイペースでランニングをしたとしても、ランニング後にはお風呂に入ったりするでしょうから1時間程度ならすぐ経過するでしょう。
夜ランニング派の人も睡眠を気にする必要はありません。
就寝前1時間以内に激しい運動をした場合のみ睡眠に悪影響を及ぼすようなので、寝る前にHIITなどの高強度の運動は控えた方が良いでしょう。
HIITなら家の近所や家の中でもできたりするので、運動後寝るまで1時間以内ってことも考えられるので、寝る前には行わないほうが良いでしょう。
就寝1時間以内はまずいので、せめて2時間前には終えるようにしましょう。
まあ普通の人であれば寝る直前にHIITを行うって人はほとんどいないでしょうから心配ないでしょう。
もちろん夜運動をしても睡眠に悪影響はないといっても、できれば早めに終えた方が良いでしょう。
昼間に運動を行った場合は睡眠の質が向上することが分かっていますから、時間的に問題なければ昼間に運動する方が良いでしょう。
時間的に昼間の運動ができないって方は夕方や夜に運動を行い、時間的に融通の利く方は昼間に運動を行うと良いのではないでしょうか。