運動が健康に良いことは周知の事実でしょう。
心臓や血管の健康に関する最近の研究*1 によると、60歳以上の102人の運動歴と健康状態を調べたところ、動脈硬化を最小限に抑えるためには30分程度の運動を週に2~3回行う必要があることがわかっています。
血管をより若々しく保つためにはもう少し運動が必要です。
血管を若い状態に保つためには週に4~5日の運動が必要となります。
さて、血管の健康のためには最低でも週に2~3回の運動が必要で、できれば4~5日の運動が必要と聞いてどう感じますか?
思ったよりも多いと思うかと思います。
そこまで運動できないから意味がないとがっかりする必要もありません。
最近の研究によると、推奨される運動量の約半分であっても健康にとってメリットがあることがわかりました。
わずかな運動でもやらないよりも明らかにマシ
スペインで行われた研究によると、18~97歳の男女198,919人を2016年まで平均6.0年間追跡調査を行いました。*2
- 全然運動をしない
- ちょっとだけ運動している
- 多少運動している
- ちゃんと運動している
- めっちゃ運動している
以上の5つのグループに分けて分析を行いました。
調査の結果、当然しっかりと運動をしている人の各種生活習慣病のリスクは低かったのですが、ちょっとだけ運動しているグループ(推奨されている運動量の約半分の人)であっても運動をしない人に比べて明らかに心血管疾患のリスクが低いことがわかりました。
ちょっとだけ運動をしているってグループは本当にちょろっとで、0.1~3.75エクササイズ(METS時)という運動量です。
めっちゃわかりづらい運動単位ですが、ウォーキングで換算すると週に6~225分の運動量ということになります。
週に225分(3時間45分)のウォーキングをしているのであればまあまあ運動しているようにも思えますが、週に6分のウォーキングなんかほとんどしていないのと同然です。
ただ、少ない運動量であってもやらないよりかは明らかにマシってことですね。
健康のために運動をしようって方は目標としては週に4~5日、1回30分以上の運動を行うようにしましょう。
それができないって方は1日数分で良いので運動を行うようにしましょう。
1日数分程度のわずかな運動であっても積み重なれば健康にとってメリットとなります。
ぜひ運動を行うようにしましょう。