近年、遺伝子検査も随分と身近になってきました。
それに伴い話題になっているのが、遺伝子を調べてその人にあったダイエット方法を提供するというサービスです。
ただ、遺伝子を調べてその人に合ったダイエットをして効果があるのかどうかははっきりとしていませんでした。
ということで、遺伝子ダイエットと普通のダイエットの効果を比べる実験が行われました。*1
実験の参加者は普段あまり活動的でなく座っての生活が多い63人の女性。
参加者を
- 遺伝子分析&低糖質
- 遺伝子分析&中糖質
- 遺伝子分析なし&低糖質
- 遺伝子分析なし&中糖質
に分けて24週間のサーキットトレーニングと食事管理でダイエットを行いました。
その結果、参加者は平均で4.75%体重が減少し、9.38%体脂肪量が減少、筋肉量は1.10%増加という結果でした。
ただし、遺伝子検査をしても特にダイエットが捗るということはありませんでした。
ということで、現時点ではダイエットのために遺伝子検査を受けてもお金の無駄ということになっります。
普通にカロリーを制限して運動すれば同じように体重が減ります。
自分の遺伝子に合ったダイエットというなんとなく良さそうな謳い文句に騙されないように気をつけましょう。
ただ、「現時点では」ということにはなります。
これからさらに遺伝子分析が進み、本当にダイエットに役立つようになる可能性も十分考えられます。
本当に効果が出るようになればもっと遺伝子分析ダイエットはもっと一般化すると思いますので、それまでは遺伝子分析によるダイエットは止めておきましょう。
話のタネに遺伝子分析を受けてみるのは良いのではないでしょうか。
余談になりますが、今回の研究資金を提供したのがcurvesとのこと。
サーキットトレーニングで有名なあのカーブスですね。
「遺伝子分析なんか効果ないからうちに来て運動しなさい!」なんてバイアスが掛かっている可能性もなくはないので、若干だけ疑いの目で見ておくと良いかもしれません。