子供にとって睡眠はとても大切です。
脳や身体の発達には欠かすことのできないものです。
ところが近年、夜寝るのが遅い子供が増えてしまっているようです。
子供が寝付かなくて困っている親が多いとのこと。
原因として光によって体内時計が乱れ、睡眠を促すメラトニンの分泌が抑制されてしまうことが挙げられます。
特に子供は大人よりも光に対する感受性が高く、光による影響を受けやすいことが報告されています。
そこで九州大学などの研究者がLEDライトの色の違いとメラトニンの分泌に対する影響について調査を行いました。*1
実験の参加者は健康な子供22人(平均年齢8.9歳)と大人20人(平均年齢41.7歳)です。
- 色温度3000Kで過ごす
- 色温度6200Kで過ごす
以上の2つの条件で過ごした場合のメラトニンの量を調べています。
光の色の違いでメラトニンの分泌にどう影響するか調べたわけですね。
ちなみに色温度はこんな感じです↓
3000Kは黄色なので電球色といったところ。
対する6200Kは青色が強めの白色といったところ。
実験の結果、
- 子供はどちらにおいても大人よりメラトニンが抑制された
- 子供の場合、特に6200Kの条件でメラトニンの抑制が大きかった
- 6200Kの光に曝された子供の眠気が低かった
という結果が見られました。
夜になったら暖色系の照明にすると子供は早く寝る
子供の眠気は光の影響を受けやすいということですね。
特に白色のLEDといった青みの強い光は子供のメラトニンの分泌を抑制し、睡眠に悪影響を及ぼすということですね。
部屋を白色LEDライトで煌々と照らしていたらそりゃ子供も寝ないわねってことです。
子供がなかなか早く寝てくれないのであれば部屋の照明を変えて、夜は暖色系の光にしてあげると早く寝てくれるようになるのではないでしょうか。
ただいきなり暖色系に変えると文句言われるかもしれません。
最近のLED照明は色を変えることができるものもあるので、夜になったら徐々に暖色系の色に変えるようにすれば文句を言われることもなく、すんなりと寝てくれるようになるのではないでしょうか。
子供がなかなか寝付かないって方はぜひ照明の色に気をつけてみてください。