カフェインは個人競技だけでなくチームスポーツのパフォーマンスにも効果があるという研究を紹介します。
スペイン・CamiloJoséCela大学の研究者らがチームスポーツのパフォーマンスに対するカフェインの効果について調べています。*1
カフェインでパフォーマンスが向上することはよく知られていますが、多くの研究は個人のパフォーマンスに関するものです。
今回の研究はチームパフォーマンスにどう影響するのかを調べてくれたわけですね。
研究は過去に発表されたデータをまとめるメタアナリシス。
2001~2018年の間に発表された34件のデータをまとめています。
ひとつひとつの研究は高い効果が見られたものや、効果が見られなかったものまであったりするわけですが、多くの研究データをまとめることでより信憑性の高いデータが得られるわけですね。
さて、データをまとめたところ、体重1kgあたり3~6mgのカフェインを摂ることで
- 総走行距離
- スプリント距離
- スプリント回数
が明らかに増加することがわかりました。
単純に疲れにくくなるという感じですね。
チームスポーツ特にサッカー・バスケットボール・ラグビーといった競技中はあまり止まらずに動き続けるという競技に対してカフェインを摂ることで効果が得られそうです。
ちなみに
- 単発のジャンプ力向上
- 連続のジャンプ力向上
- 単発のスプリント速度向上
- 連続のスプリント速度向上
- 敏捷性向上
といった効果が見られたようなので先程紹介した競技以外にバレーボール・アメフト・野球といった競技に対してもカフェインを摂ることでチームパフォーマンスが高まるであろうと思われます。
チームスポーツをしている選手は練習や試合の前にカフェインを摂るとパフォーマンスが高まって良さそうですね。
試合前はもちろんのこと、練習前にカフェインを摂っておけばパフォーマンスが高まる≒練習の質が高くなるってことで、競技レベルの向上に繋がるかもしれません。
もちろんですが、カフェインを摂っても競技が上手になるわけではありません。
あくまで自分の能力を発揮するためのカフェインです。
カフェインだけに頼るのではなく、しっかりと練習・トレーニングを行うようにしてくださいね。