巷では様々なゼロカロリー飲料が売られています。
「甘いのになんでゼロカロリーなの?」と不思議に思うかもしれませんが、人工甘味料が使われているからです。
人工甘味料は消化吸収ができなかったり、砂糖の何倍~何百倍の甘さがあるのでごく少量で済んだりすることでカロリーを大幅に抑えることができます。
ただ、
人工甘味料を摂っていると体重が増える
と言われることが度々あります。
本当に人工甘味料で体重が増えるのでしょうか。
今回は肥満社に対して人工甘味料を12週間与えた場合の体重の変化を調べた研究を紹介します。
ダイエット中の方の参考になれば幸いです。
人工甘味料と体重の関係を調査
米国・パデュー大学の研究者らは砂糖や人工甘味料が体重に与える影響を比較しています。*1
実験はBMIが25~40の肥満成人(18~60歳)154人を対象に実施。
参加者を
以上の5つのグループに分け、それぞれの甘味料で甘みをつけた飲み物を毎日1.25~1.75L飲んでもらい、12週間後の体重の変化について比較しました。
ちなみにスクロースの入った飲み物は400~560kcal、それ意外の人工甘味料を使った飲み物は5kcal未満です。
結果
さて、12週間後の体重の変化ですが、スクロースとサッカリンの入った飲み物を飲んだグループは体重の増加が見られました。(スクロース:+1.85kg、サッカリン:+1.18kg)
アスパルテームとステビアは体重の有意な変化はありませんでした。
スクラロースも統計学的には大きな変化は見られなかったようですが、他の人工甘味料よりも体重は1.37kg少ないという結果が見られました。
また、スクラロースの入った飲み物を飲んだグループは、飲んだ量が増えるとともに摂取カロリーが少なくなっていました。
人工甘味料は糖を代謝する能力に悪影響を及ぼすと言われますが、この12週間の実験では大きな影響は見られなかったとのことです。
人工甘味料はダイエットの敵ではない
スクロースとサッカリンは体重を増やしたということでダイエットに悪影響を及ぼすということですね。
スクロースはショ糖・砂糖のことなので単純に砂糖の使用を減らすようにすると良いでしょう。
これはまあ当然ですわね。
サッカリンも体重を増やしたということですが、サッカリンは日本ではあまり食品には使われていないので気にする必要はないでしょう。
歯磨き粉に使われていたりするようなので、歯磨き粉を食べる趣味のある方はご注意ください。
ステビアも近年使われることが増えてきたイメージがあります。
アスパルテームはダイエット甘味料で有名なパルスイートなんかで使われています。
あと、ゼロコーラにもアスパルテームが使われていました。(現在はスクラロースが使われています。)
砂糖の替わりにパルスイートを使うというのは悪くないでしょう。
ステビアは昔ポカリスエットステビアって商品があったくらいですが、最近はステビアを使った商品が増えています。
有名どころではファンタグレープにも使われています。
まあ、ファンタグレープは果糖ぶどう糖液糖がメインなのでダイエットにはマイナスでしかありませんが。
スクラロースは安全性が高い人工甘味料とされており、日本でもよく使われている人工甘味料ですね。
ゼロコーラのようなゼロカロリー飲料にはほぼ全てスクラロースが使われています。
ということで、今回の研究は人工甘味料を摂っても体重を増加させない、もしくは体重を減らす効果があるということですね。
だからといってゼロコーラをがぶ飲みしましょうってオススメできるわけではありませんが、普通のコーラがゼロコーラか迷ったらゼロコーラを選ぶといった感じで利用すると良いのではないでしょうか。
私もコーラを買う時はほぼ間違いなくゼロコーラを買っています。
人工甘味料は体重を増やすと言われたりもしますが、上手く利用すれば甘みを楽しみながら体重を落とすこともできるでしょう。
ダイエット中の方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
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