ダイエットするなら有酸素運動が良いの?
それとも筋トレが良いの?
一般的にはダイエットと言えば有酸素運動をイメージされる方が多いかと思いますが、この質問に対して当ブログでは基本的に筋トレを勧めています。
女性にランニングなどの有酸素運動を行ってもらったところ、恐ろしいことに7割の女性は体重が逆に増えてしまったという報告まであります。
ダイエットのために筋トレを勧める理由のひとつに代謝(安静時代謝)が挙げられるわけなんですが、その安静時代謝に関する研究があったのでご紹介。
運動の種類と安静時代謝の関係
オーストラリア・ボンド大学のKristen MacKenzie-Shaldersらは安静時代謝に対する運動の効果についてメタ分析を行っています。*1
研究では安静時代謝に対する運動の種類として
- 筋トレ
- 有酸素運動
- 筋トレ+有酸素運動
以上の3種類の運動様式による安静時代謝への影響を調べています。
1669件の研究の内条件に合致する18件の研究データをまとめたところ、安静時代謝に対する運動の影響として
- 筋トレ:1日96.17kcal増加
- 有酸素運動:有意差なし
- 筋トレ+有酸素運動:有意差なし
という結果が見られました。
ダイエットするなら筋トレをメインに
有酸素運動のグループと筋トレ+有酸素運動のグループも平均すると安静時代謝は上がっているんですが、中には安静時代謝が下がった人もいてまして、統計学的には有意差なしといった結果です。
対する筋トレのグループは安静時代謝が下がった人はおらず、統計学的には明らかに安静時代謝を高めるといった結果となっています。
安静時代謝を高めるといっても1日100kcalって少ないない?
って思う方もいらっしゃるかと思いますが、塵も積もれば山となるってことわざもあるように馬鹿にはできません。
1年365日で考えれば単純計算36,500kcalにもなり、体脂肪で約5kgに相当します。
ということで、ダイエットするなら筋トレをメインに行う方が良いでしょう。
もしダイエットのペースを上げたいのであれば、有酸素運動を行うのではなくHIITを行うようにすると良いでしょう。
ただ、有酸素運動を否定しているわけではありません。
ダイエットには向いていないものの、健康のためには有酸素運動は重要です。
あくまでダイエットのために有酸素運動をメインに行うのはイマイチだと思っていただければと思います。