近年、お尻のトレーニングが流行っています。
そしてそのお尻のトレーニングとしてミニバンドを使った種目が挙げられるでしょう。
こんな感じの種目です。↓
見たことあるって方も多いことでしょう。
この種目ですが、姿勢の変化と筋活動の違いについては十分に研究が行われていませんでした。
ただ、最近の研究によれば、直立姿勢よりもスクワット姿勢で行う方がお尻の筋肉が使われやすくなるようです。
今回はミニバンドを使ったお尻のトレーニングの姿勢と筋活動の変化に関する研究を紹介致します。
姿勢と筋活動の変化を調査
米国・ノースランド・コミュニティ・アンド・テクニカル大学の研究者らが、ミニバンドを使ったサイドステップを行う際の姿勢と使われる筋肉の違いについて調べています。*1
実験は平均年齢22.9歳の大学生24人(男性12人、女性12人)を対象に実施。
ミニバンドを使ったサイドステップを
- 直立姿勢
- スクワット姿勢
以上の2つの姿勢で行ってもらい、お尻の筋肉の働きのどう変化が出るのかを調べました。
姿勢はこんな感じです。↓
結果
さて、実験の結果、直立姿勢でサイドステップを行うと大腿筋膜張筋が働きやすくなり、スクワット姿勢になると大腿筋膜張筋の働きが低下し、代わりにお尻が働きやすくなることがわかりました。
また、横に踏み出す脚側のお尻の筋肉よりも、軸足側のお尻の筋肉の方が強く働くことがわかりました。
まとめ&応用
今回の研究をまとめると
[box05 title="まとめ"]
- 直立姿勢は大腿筋膜張筋が働きやすくなる
- スクワット姿勢はお尻が働きやすくなる
- 軸足側のお尻の筋肉がよく働く
- 軸足側の股関節が大きく動く
[/box05]
という感じです。
直立姿勢よりもスクワット姿勢の方がお尻の筋肉が働きやすいので、動作中は常にスクワット姿勢を維持するように意識すると効果的でしょう。
大腿筋膜張筋を刺激したい場合は直立姿勢で行うと良いかもしれませんが、あえてこの種目で行う必要もないでしょうから、基本はスクワット姿勢をしっかりと維持するようにすると良いでしょう。
また、横に踏みだす足側のお尻よりも軸足側のお尻の方がよく使われるので、軸足側のお尻の筋肉を意識しながら行うと効果的かもしれません。
この研究ではミニバンドを使ったサイドステップの際のお尻の筋肉について調査が行われていますが、ミニバンドを使ったお尻の種目はいろいろあります。
立った状態で行う種目に関しては今回の実験結果のように軸足側のお尻を意識してトレーニングを行うと効果的かもしれません。
ミニバンドを使ってお尻のトレーニングを行う際には意識してみてはいかがでしょうか。