こんにちは。
奈良のパーソナルトレーナー下司です。
ランニングがブームで普段から走っていますって方も多いことでしょう。
そんなランニングをしたら健康になるという研究があったのでご紹介します。
ランニングと健康の関係
この研究はビクトリア大学などが行った研究で、
- ランニング実施の有無
- ランニングの量
と心血管系および癌による死亡リスクとの関連を調査しています。
ランニングが健康に良いのかどうかを調べたってわけですね。
外国で行われた研究ではありますが、日本人の死因の第一位と第二位がガンと心疾患なので、日本人にも大いに関係しそうです。
研究方法は過去に行われた研究データをまとめて分析するというメタ分析。
メタ分析ってのは信憑性の高い研究方法です。
成人に対するランニングとガン・心血管疾患による死亡リスクについて調査した研究データばかりを集めて分析したわけですな。
延べ232,149人のランニングと健康に関するデータをまとめたところ、ランニングを行った場合、まったくランニングを行わない人に比べて
- 全死亡リスクが27%低下
- 心血管死亡リスクが30%低下
- 癌死亡リスクが23%低下
することがわかりました。
面白いことに、ランニングの頻度、ランニングの時間、ランニングの総量が増えても死亡リスクには大きな差は見られなかったとのことです。
週1回程度のランニングであっても何もしないより効果があるってどころではなく、十分に健康効果が得られるようです。
むしろ週1回を週2回・週3回と増やしたり、30分間のランニングを45分・60分と増やしてもそこまで健康効果が高まるわけではないという感じです。
まとめ
ということでランニングは健康に良いということです。
そんなにたくさんする必要はなく、ガンや心血管疾患を予防したいのであれば週1回のランニングを行うことで十分効果が期待できるというわけですね。
週1回のランニングぐらいでやれば何とかできそうですよね
もちろん心肺機能や下半身の筋肉、関節の健康のためには週1回ではなく週2~3回はランニングを行う方が良いでしょう。
ただ、週1回でも健康に良いってわかっていれば週に1回くらいは頑張ってランニングできるかもしれませんね。
健康のためには週1回のランニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考文献
Zeljko Pedisic et al. (2019) Is running associated with a lower risk of all-cause, cardiovascular and cancer mortality, and is the more the better? A systematic review and meta-analysis