我にひざまずけ!
さすれば健康を与えん!
というわけ(どういうわけ?)で、しゃがんだりひざまずいたりすることが健康に良いという面白い研究が合ったのでご紹介します。
ハッザ族が健康な理由は?
南カリフォルニア大学などの研究者らが、椅子を使わずに座ることによる健康への影響について調査を行っています。*1
研究はタンザニア連合共和国の狩猟民族であるハッザ族の生活と健康の関係について調査が行われました。
最近の研究によると、長時間座っていることが健康に物凄く悪いということが分かっています。
今回調査したハッザ族は狩猟民族ということで歩き回っているように思われますが、実は1日のうち約9~10時間は座って過ごしているとのこと。
これは先進国の人とほとんど同じくらい座って過ごしているということになります。
では、座っていることの多いハッザ族も生活習慣病が多いのでしょうか?
ところが、長時間座って生活をしているにもかかわらず、ハッザ族は生活習慣病が少ないことがわかっていました。
その矛盾は何故なのかというのを調べるのが今回の研究の目的です。
今回の研究では座る姿勢が影響しているのではないかという仮設を立てました。
先進国とハッザ族の座り方で大きく違うのが椅子を使っているかいないかということです。
というわけでハッザ族の筋活動を調べてみました。
筋活動を調べてみたところ、しゃがんだりひざまずいたりすると、椅子に座った場合よりも多くの筋肉が働いていることがわかりました。
ハッザ族に生活習慣病が少ない理由は椅子を使わずに座っているからかもしれないということです。
椅子を使わずに座ると健康になれるかも
というわけで、座るなら椅子を使わずにしゃがんだり膝をついて座ったりすると健康になれるかもしれないということです。
コンビニでヤンキー座りでたむろしている人たちは健康のために敢えて椅子を使わずに座っているわけですね。
欧米の生活は土足のまま家の中で過ごすことが多いので、家の中であっても椅子を使わずに座って生活をするということに抵抗のある方が多いことでしょう。
一方日本では家に入る際には靴を脱ぐことがほとんどなので、椅子を使わずに座るということに抵抗は少ないでしょう。
特に畳の部屋であれば尚更です。
全く椅子のない生活というのは難しいでしょうから、できる範囲で椅子を使わずにしゃがむ・跪く生活をするようにすると良いのではないでしょうか。
ちょうど2020年の大河ドラマ「麒麟が来る」に出てくる女性の座り方が「立膝座りでおかしい!」という意見があるようですが、健康のためには椅子に座るよりもあのような立膝座りの方が良いので、健康になりたい方は真似をして座るようにしましょう。