こんにちは。
奈良の加圧パーソナルトレーナー下司です。
筋トレをしている人を見ていると、時々補助をしてもらっている姿を目にするかと思います。
自力で挙げられなくなったら補助してもらうわけなんですが、最近の研究によると補助をしてくれる人がいるだけで筋トレの効果が高まるかもしれないようです。
スポッターの有無によるパフォーマンスの変化
これは英国・エッジヒル大学などの研究で、スポッターの有無によるベンチプレスのパフォーマンスに対する影響について調べています。*1
スポッターとは補助する人のことで、ベンチプレスをするときに補助についてもらったらどう変わるかを調べたわけですな。
研究は趣味で筋トレをしている12人(平均年齢21.3歳)を対象に
- スポッターあり
- スポッターなし
の条件で60%1RMの負荷で3セットのベンチプレスを行ってもらっています。
スポッターありといっても実際に手助けするわけでなく、挙げられなくなったら持ち上げてあげて元の位置に戻すというだけです。
さて、スポッターありとなしとでの差ですが、スポッターありの方が総反復回数があきらかに多くなりました。(平均4.5回の違い)
3セットで4.5回の差というのはなかなか馬鹿にできない差ではないでしょうか。
また、スポッターありの方が主観的運動強度が減少し、自己効力感が明らかに増加したとのこと。
補助する人がいると苦しさが少なく済むと共に、バーベルを持ち上げるぜーっていう自信が増加したわけです。
これはベンチプレスをした人であればわかりますよね。
補助する人がいると安心してベンチプレスを行えます。
補助なしで万が一挙げられなくなってしまうとどうにも身動きとれなくなる可能性がありますからね。
時々一人でベンチプレスをしていて首にバーベルを落として死亡したって事故が起きているくらいです。
そんな心配がないので思い切って頑張れるわけですな。
スポッターがいるだけでパフォーマンスアップ
ということで、スポッターをつけてトレーニングを行うというのは筋トレの効果を高めるかもしれないということです。
実際に補助してもらいながら追い込むというのは別に必要ないかと思いますが、スポッターがいるという安心感が重要になるようです。
今回の研究はベンチプレスで調べていますが、スクワットなんかでも効果はあるかと思います。
高重量でスクワットをするときに補助する人がいれば安心感に繋がりますからね。
ベンチプレスやスクワットを行う時には、チームメイトや筋トレ仲間にスポッターをしてもらいましょう。
居てもらうだけで筋トレの効果が高まるかもしれませんよ。
参考文献
*1:Sheridan, Andrew et al.(2019) Presence of Spotters Improves Bench Press Performance