筋トレ

ヒップスラストで足が速くなるのか?

近年大ブームのお尻トレーニング。

その代表とも言える種目としてヒップスラストが挙げられます。

こういう種目ですね↓

スポーツクラブなんかでもよく見かけるのではないでしょうか。

 

このヒップスラストという種目なんですが、お尻や太もも裏の筋肉といった股関節まわりの後ろ側の筋肉を効果的に鍛えることができるということで、アスリートなんかもこぞって取り入れているトレーニング種目なわけであります。

ただ、実際にスポーツパフォーマンスの改善に効果があるのかどうかは明らかになっていませんでした。

 

ヒップスラストをすると足が速くなるで。知らんけど。

という具合です。

まあ実際は大阪人の「知らんけど」よりかは信憑性のある情報でしたが、統計学的にははっきりしていないといった感じだったようです。

 

で、新しく発表された論文はそんなヒップスラストのスポーツパフォーマンスに対する影響について調査しています。*1

この研究はバーベルヒップスラストついて調査された12件の研究データをまとめて分析しています。

データをまとめたところ

  1. バーベルヒップスラストはスクワットに比べて大殿筋や大腿二頭筋が使われやすい。
  2. バーベルヒップスラストで使われやすい筋肉は、大殿筋・脊柱起立筋・大腿二頭筋・半腱様筋・外側広筋・中殿筋・中間広筋・大腿直筋という順である。
  3. バーベルヒップスラスト直後はスプリントのタイムが改善する
  4. バーベルヒップスラストを長期的に行うとスプリントのタイムが改善する

ということが分かったようです。

 

注目したいのは3番と4番ですね。

1番とか2番なんかは感覚的にもわかりやすいことなので予想通りではあります。

 

すぐに得られる効果(急性効果)として、4つの研究でバーベルヒップスラストを行った直後は足が速くなったという結果になっています。

当然全力でヒップスラストを行った後に走れば疲労で遅くなりますが、軽めにちょっとお尻や太ももの後ろを使ってあげることで足が速くなるとのこと。

お尻や太もも裏といった股関節伸展に働く筋肉(地面を後ろに蹴る筋肉)が働きやすくなって足が速くなるようですな。

 

長期的な効果としてはやっぱり足が速くなるという結果でした。

ただ、2つの研究で足が速くなったという結果で、2つの研究では変わらなかったという結果とのこと。

ヒップスラストで足が速くなるか変わらない、遅くなることはないってことで、平均すれば速くなるって感じですね。

まあまだ4つの研究だけなんで、これから研究の数が増えればもっとはっきりとした結果が出てくるでしょう。

 

簡単にまとめると

ヒップスラストで足が速くなる!

ということですね。

 

当然ですが、ヒップスラストだけして足が速くなるというわけではありません。

ちゃんと走るトレーニングをした上でヒップスラストを取り入れると足が速くなるということになります。

 

瞬発系の種目、持久系の種目どちらにおいても「速く走る」というのは大切です。

ぜひヒップスラストを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

*1:Walter Krause Neto et al.(2019) Barbell Hip Thrust, Muscular Activation and Performance: A Systematic Review

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