スポーツパフォーマンス

筋トレは大切だけどそれで足が速くなるわけではない

こんにちは。

奈良のパーソナルトレーナー下司です。

 

  • 足を速くしたいなら何をしたら良いの?
  • ジャンプ力を上げたいなら何をすれば良いの?

そう聞かれた時の答えのひとつとして

スクワットをしたら良いんとちゃう?

ということが挙げられるでしょう。

 

スクワットを継続的に行えば筋肉は太くなりますし筋力も高まります。

結果として足が速くなったりジャンプ力が高くなったりすると考えられます。

答えとしては間違いではないでしょう。

 

ただし、

  • スクワットの重量が上がる = ジャンプ力が上がる
  • スクワットの重量が上がる = 足が速くなる

というわけではないことに注意が必要です。

 

今回はそんなスクワットの重量と足の速さ・ジャンプ力の関係について調べた研究を紹介致します。

スクワットと足の速さ・ジャンプ力の関係を調査

この研究はスクワットの重量と足の速さ・ジャンプ力の関係について調べています。

対象となったのはノルウェーの女子サッカーチームに所属する15~26歳の女子選手37人。

 

実験では対象者を

  • スクワットをするグループ
  • 何もしないグループ

以上の2つのグループに分けました。

週2回の筋トレを5週間(計10回の筋トレ)行い、実験の前後で足の速さやジャンプの高さを調べています。

 

トレーニング最初の3回のトレーニングでは6回3セット、その後の7回は4回4セット、セット間インターバルは180秒という内容で行っています。

最初の3回は慣らしということで若干軽め&少なめ、その後の7回は高重量でしっかりとスクワットを行ったわけですな。

 

結果

さて、5週間の筋トレの結果を見てみましょう。

筋トレをしたグループはスクワットの重量が約30%向上しました。

ところが、5メートル走、10メートル走、15メートル走、垂直跳びに関しては変化が見られませんでした。

筋トレをしても足が速くなることもなく、ジャンプ力が上がるわけでもなかったというわけです。

 

筋トレで必ず足が速くなるわけではない

10週間の筋トレで筋力は伸びたけどジャンプ力や足の速さは変わらなかったというわけですね。

筋力の伸び ≠ 足が速くなる・ジャンプ力向上

というわけですな。

 

筋トレって重量が伸びると嬉しくなるんですが、必ずしもパフォーマンスに繋がるというわけではないようです。

スクワットの重量の向上に一喜一憂してはだめってことですね。

 

ただし、スクワットがダメってわけではありません。

スクワットで筋力を高める、筋肉を太くするというのは大切です。

 

男性と女性の身体能力を比べれば一目瞭然ですよね。

一般的に男性の方が身体能力は高いわけですが、女性よりも男性の方が筋肉量が多いからです。

 

筋肉量がスポーツパフォーマンスの土台となるわけですね。

そのために筋トレをして筋肉を発達させていくことが大切になってくるわけです。

筋肉を太くしたらあとはそれをどう上手く使っていくかが問題です。

 

筋トレをしたらゴルフが上手くなったり、速い球を投げることができるようになるわけではありませんよね。

速く走ることや高くジャンプするということはゴルフのスイングやピッチングよりも比較的単純な動作とは言えますが、考え方としては同じようなもんです。

 

足を速くしたいなら走るトレーニングが必要ですし、ジャンプ力を高めるならジャンプするトレーニングが必要です。

実際の動作の一歩手前として筋肉を瞬発的に動かすためにプライオメトリクストレーニングといったトレーニングなんかも有効でしょう。

 

 

まとめると、筋トレをすれば足が速くなったりジャンプが高くなるわけではありません。

ただし、足を速くする・ジャンプ力を伸ばすためには筋トレは大切です。

筋トレの重量の伸びに一喜一憂せず、実際の動作に繋げることを考えながら行えばパフォーマンスのアップに繋がるでしょう。

参考文献

Sigurd Pedersen et al. (2019) Improved maximal strength is not associated with improvements in sprint time or jump height in high-level female football players: a clusterrendomized controlled trial

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